遡ること数年前、とある舞台作品での共演を機に意気投合した俳優たちで、結成されたユニット“雲水”。毎年不定期でイベント公演を行ってきたが、2017年についに彼らがTeam Unsuiとして演劇を企画・プロデュース!昨年の第2回公演でタッグを組み、雲水との相性抜群だった劇団献身の奥村徹也を再び迎え、新たな作品を披露する。
2020年、春。
とある社会人ホッケーチームのロッカールームで、男たちは旅行の打ち合わせをしていた。
そこへ速報。
届いたのは、オリンピックに向けた選考会の案内だった。
喜ぶ監督、周囲の人々。だが、男たちの顔は浮かない。
選考の日程が、旅行と被っているのだ……!
>ホッケーへの情熱は、あまりない。
どちらかと言えば、旅行に行きたい。振込だって、もう済ませた。
だが、「旅行に行きたい」なんて理由で選考を辞退するわけにはいかないだろう。
悩みに悩んで、男たちは一つの結論を出す。
だがネットで叩かれるのはごめんだ。
決してニュースにはならず、それでいてオリンピックの選考委員を呆れさせる……
男たちは旅行に行くため、そんな絶妙な不祥事を画策する----
Team Unsui 第3回公演は、立ち向かうことを忘れた男たちが目の前のことから逃げ続ける
何か目指してジャンプするには、少しだけ年を重ねすぎた。